◆最適な着用時期 10月〜翌年5月の袷頃◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません◆着用シーン 結婚式・披露宴へのご参列、式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇など◆あわせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯 表裏:絹100% (お誂え・お仕立ては手縫いです) 背より身丈159cm(適応身長154cm〜164cm) (4尺 2寸 0分)裄丈65.5cm (1尺 7寸 3分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)袖丈53cm (1尺 4寸 0分)前幅24.5cm (6寸 5分) 後幅30.5cm (8寸 1分)◆八掛の色:黒色 【裄丈のお直しについて】概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.5cm (1尺 8寸 3分) 袖巾34cm (9寸 0分)詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!明治、大正、昭和から平成にかけて…数多くいた染色作家の中でも抜きん出たその表現力。
類まれなる才能ゆえに、57歳という若さで得た「人間国宝」の称号。
友禅ファンの方ならば必ずやご存知かと思います。
人間国宝・故森口華弘氏と、その作品の希少価値…故人であられますから、もちろんのこと遺されたお品は文字通り、美術品と同格。
今回ご紹介のお品も見る者の感嘆を誘う紛れもなき傑作品、実際の着用にはもちろんでございますが、美術品コレクションのおひとつとしても、大変価値あるものでございます。
素晴らしき大作をこの度、問屋さんからのご厚意もあり特別に入荷させて頂きました!またここまで保存状態の良いお品もどんどん希少になってくることかと存じます。
お着物をこよなく愛する方に、自信をもっておすすめ致します!染色の世界で、その名を知らない方はいらっしゃらないことでしょう。
森口華弘(もりぐちかこう)氏—華弘氏の本名は平七郎、明治42年(1909)12月、滋賀県守山市岡町の生まれ。
一時は薬剤師を目指して遠縁にあたる京都の薬局に住み込み、夜学で薬の勉強に励んだ時期もあったそうです。
大正13年(1924)より、三代目友禅師・中川華邨(なかがわかそん)氏に師事。
昭和14年(1939)1月に独立して自分の工房をもつまで、華邨氏の工房で友禅の研究と修行に励まれました。
また、華邨氏に友禅を学ぶその一方で、華邨氏の紹介で、四条派の画家・疋田芳沼(ひきたほうしょう)氏に就いて日本画も学ばれました。
友禅と日本画…森口華弘氏の友禅の基礎と創造力は、この時期に培われたと言えるでしょう。
その後、博物館で目にした漆蒔絵の梨子地にヒントを得て、江戸時代から伝わる撒糊(まきのり)技法を、漆芸の蒔絵(まきえ)技法と組み合わせることを思いつき、苦心の末、独自の「蒔糊(まきのり)」の技術を創成されました。
昭和30年(1955)、第二回日本伝統工芸展に蒔糊を施した友禅着物「おしどり」、「早春」、「松」を出品し、全作入選。
そのうち「早春」は朝日新聞社賞を受賞。
昭和31年(1956)、第三回日本伝統工芸展で友禅着物「薫」が文化財保護委員会会長賞を受賞し、日本工芸会正会員となり、翌32年から同展鑑査員に就任されました。
そして…昭和42年(1967)、57歳の若さで国の重要無形文化財保持者に認定。
その後も多くの秀作を世に発表され、46年紫綬褒章、55年勲四等旭日章など数々の功績を残され、後継者の育成・指導に尽力ましたが、平成20年2月20日、98歳で死去されました。
色数を極力排した格調高い、華弘氏の友禅の世界。
その魅力を絹の上に凝縮したお品です。
凛と深い黒色の絹地に浮かぶ蒔糊の世界…美しき色彩のコントラスト。
そして伸びやかに描き出された菊の花意匠。
氏の愛した花々が氏の感性により、ダイナミックでありながら気品をも醸し出す、優しくも存在感ある表現で描かれました。
いついつまでも眺めていられるような美しき意匠。
代々受け継いでゆくにふさわしく、末永くお召しいただける一枚でございます。
故人であられますから、もちろんのこともう創作はございません。
華弘氏のファンの方、そしてお着物をこよなく愛する貴方様に…お手元で末永くご愛用くださいませ! ※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。
この点をご了解くださいませ。
※着姿の画像はイメージ写真です。
柄の出方が少々異なる場合がございます。
[文責:田渕 健太] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。
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