こちらは大変稀少ものでございます、本場与那国伝統織物の手織りにて織り上げられた現在手に入ることのない純綿の柔らかい地風の最高級紬着尺になります。
与那国島は日本の最西端にある国境の島です。
この島に生まれた織物の歴史は古く、古い文献からおおよそ500年の歴史があると考えられています。
16世紀前半には既に貢ぎ物として納められていたであろうと考えられます。
戦後、糸が入手しにくい頃には、漁業の網を解いて布を織っていました。
与那国町伝統工芸館は、戦後途絶えていた与那国織を復活させるために1979年に建てられました。
500年の歴史を持つ与那国織は、昔は役人にのみ着用が許されたという幾何学模様の紋織が小花のように可憐な与那国花織、豊年祭などの祭りに着用される与那国ドゥタティ、植物染料で染めた色糸を織りこむ与那国シダディ(手ぬぐい)、ミウト(夫婦)などの絣模様が美しい与那国カガンヌブー、の4つに大きく分かれ、豊かな織物文化を今に伝えます。
与那国島の織物の歴史は古く、おおよそ500年。
時の流れと共に色々な技法を取り入れてきました。
沖縄らしさを感じる、鮮やかな黄色に、規則正しく並ぶ、幾何学の文様。
色、柄ともに格調高く洗練された多種類の染織が発達していった琉球王府では、国外から織物の技術や材料を取り入れてきました。
そんな中、発達していったのが絣と紋織りの技術です。
時代の奥深さを感じる織物です。
ここ与那国でも、島の自然と織女たちの遥かな時を織り込んで豊かな織物文化が今に伝えられています。
たとえばその昔、首里王府への貢納品として島の織女たちが織り継いだ花織。
その浮き織りの可憐な布地を光に当ててみたら、南国の陽射しにいろどられて無地に機を織る織女の姿が透けて見えてくるようです。
優しさ、いとおしさを身にまとう幸せ。
織女たちのメッセージです。
藍染 綿100% 長さ約12m 生地巾約38cm 色 深い青紫色 伝統的工芸品・沖縄県伝統工芸品之証・与那国伝統織物協同組合・沖縄県織物検査済之証・の証紙付き お仕立てをご希望の方はこちらをご覧下さい
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